講師紹介 高田訓

- 高田訓
- 奥羽大学歯学部歯学科口腔外科学講座 教授
- 日本口腔外科学会認定 口腔外科専門医・指導医をはじめ、口腔顔面神経機能学会 口唇・舌感覚異常判定認定医、日本口腔検査学会認定医、日本口蓋裂学会口腔外科分野認定師を取得、日本歯科医学会や精密触覚機能検査研修協議会の委員を務める。 著書に『標準口腔外科学 第4版(医学書院)』、『口腔内科学(永末書店)』『口腔外科学 第4版(医歯薬出版)』などがある。
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その事故は、なぜ起きた? 日常臨床に潜むインシデント
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誤抜歯はなぜ起きる?歯式表記・左右反転・術前照合の落とし穴の要点を日常臨床の事故予防に生かしたい歯科医師
高田訓先生が症例や画像で示す確認ポイントを学びたい歯科医師
同じ「14」が異なる歯を示すFDI方式とUniversal systemの違い、画像の左右反転、R・Lマーカー欠落を例に、誤抜歯を防ぐ照合ポイントを整理します。
紹介状に書かれた「14」は、どの歯を指すのでしょうか。表記方式と画像の向きを確認しないまま進める危険を、実例から見直します。
歯式の数字は共通言語に見えますが、FDI方式とUniversal systemでは同じ番号が異なる歯を示します。さらに、デジタル画像を印刷するときにR・Lマーカーが欠けると、左右反転を見抜きにくくなります。動画では、事故直前で気づいた事例を通じて術前照合の弱点が示されています。
日本で広く使われるFDI方式では「14」は右上第一小臼歯を示します。一方、動画で示されたUniversal systemでは「14」が左上第一大臼歯を示します。
海外からの紹介状や資料では、数字だけを見て慣れた方式へ当てはめると、処置歯を取り違える可能性があります。
高田先生は、依頼時に番号だけでなく「右上」「第一小臼歯」など、上下・左右・歯種が分かる表現を添えることを勧めています。
表記方式が異なっても、複数の表現が一致すれば誤解に気づく手掛かりが増えます。
動画の事例では、印刷されたパノラマ画像が左右反転し、しかもR・L表示が印刷範囲から外れていました。左右が似た画像では、口腔内所見だけで反転を見抜けないことがあります。
デジタル画像を出力するときは、画像の端まで含めてR・Lマーカーを残す必要があります。
印刷画像の印だけを正本にせず、紹介状の文章、原画像のR・L、患者の口腔内所見を照合します。矛盾があれば処置前に紹介元へ確認します。
『見れば分かる』と考えず、表記方式と画像方向を明示的に確認することが、誤抜歯を防ぐ実務的な手順です。
歯式番号を単独で扱わず、上下・左右・歯種を併記します。画像はR・Lマーカーを含む原データで確認し、依頼書と口腔内所見が一致するまで処置へ進まないことが実践ポイントです。
誤抜歯予防では、歯式を知っているだけでは不十分です。表記方式、画像方向、依頼文章を一つずつ照合し、同じ番号や似た左右像が作る思い込みを外す必要があります。
動画で学べること:FDI方式とUniversal system、R・Lマーカー、左右反転画像、術前照合。
おすすめ:紹介状を作成・受領する歯科医師、処置前確認を担う歯科衛生士・スタッフ。
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